祖母の大好きな食べ物はチーズケーキ。
私は、おばあちゃんに料理を教わりました。
小学生の頃は、母が土日関係なく働きっぱなしだったため私たち姉妹は土日に、決まっておばあちゃんの家に泊まりに行きました。
おばあちゃんは19歳で結婚し、
それからお母さんになって家族6人分の料理を作ってきていたので、経験と知識はプロ顔負けくらいあります。
私はおばあちゃんに、包丁の持ち方からりんごの切り方、煮物を作るときは落し蓋をすること、揚げ物の揚がり時など料理のすべてを教わってきました。
おばちゃんに教わることが楽しみで、なんで?どうして?とおばあちゃんを質問責めにしたこともあって、私の腕前はいつしか3歳上の姉を超えるまで成長していました。
私が中学生の時に、高校生の姉のお弁当を毎日作っていたのは、今となってはいい思い出です。(この話を誰かにすると、姉はいつも「言わないで。」と怒ります。笑)
ママのチーズケーキの始まりのはじまり。
おばあちゃんの大好きな食べ物がチーズケーキです。おばあちゃんはご飯を作らせたら日本一ですが、ケーキなどのスイーツは全く作れないといいます。
「やろうと思えばやれると思うけど、やってこなかった。」がおばあちゃんの口ぐせです。
それを知った中学生の私は「ケーキなら家族で1番上手に作れるようになるかも。おばあちゃんを笑顔にしたい。」と考えるようになりました。
これがママのチーズケーキの始まりのはじまりです。
おばあちゃんは近所のピンク色の小さなケーキ屋さんで、チーズケーキを買っていました。
下のクッキーの味がしっかりする、素朴で優しい甘さのチーズケーキです。
最初のうちはこのチーズケーキを目指してたくさん試作を繰り返しました。キッチンにクリームチーズを飛び散らしたり、オーブンで腕をやけどしたりと、1つのチーズケーキにたくさんの時間と愛情を込めながら、私はチーズケーキを作りました。
「週末に持っていったらおばあちゃんはどんな顔をするかな。」と考えながらワクワクしていました。
これがチーズケーキと私とおばあちゃんとの思い出です。